突然の停電や断水を想像すると、「非常食は何を、どれだけ買えばいいのか」と迷いますよね。保存期間が長い商品を選んでも、水がなければ作れない、家族が食べてくれない、量が足りないという失敗は珍しくありません。
結論からいうと、初めてそろえるなら尾西食品 アルファ米12種類セットを主食の軸にし、調理不要のパン・ようかんを足す組み合わせが実用的です。まずは最低3日分、できれば1週間分を目標にしましょう。TOP3は、1位:尾西食品 アルファ米12種類セット、2位:アイリスオーヤマ 非常食セット 3日分、3位:尾西食品 携帯おにぎり 4種8食セットです。この記事では、家族構成に合う量、選び方、保管方法まで購入前に必要なポイントをまとめます。
防災非常食の選び方|失敗しない4つの評価基準
非常食は「保存年数が長いもの」だけで選ばないことが大切です。災害直後は電気・ガス・水道が止まり、いつもの食事ができない可能性があります。そこで本記事では、食べられる状況、栄養の偏りにくさ、管理のしやすさ、費用を基準に選びました。
最低3日分、できれば1週間分を家族人数で計算する
公的な防災情報では、食料は最低3日分、できれば1週間分の備蓄が勧められています。ライフラインの復旧や支援物資の到着には時間差があるためです。
大人1人の目安は、主食を含めて1日3食×7日=21食。ただし、すべてを長期保存食にする必要はありません。普段食べるレトルト、缶詰、乾麺も含めて設計すると、予算と味の両方で続けやすくなります。
| 世帯人数 | 3日分の食数目安 | 1週間分の食数目安 | 飲料水の1週間目安 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 9食 | 21食 | 約21L |
| 2人 | 18食 | 42食 | 約42L |
| 3人 | 27食 | 63食 | 約63L |
| 4人 | 36食 | 84食 | 約84L |
飲料水は1人1日約3Lが目安です。これは飲む分だけでなく、調理にも使います。アルファ米中心なら、別に調理用の水も見込んでおくと安心です。
水・お湯・火が不要な食品を3割は混ぜる
アルファ米は便利ですが、水がなければ戻せません。断水した直後や、避難の途中で食べる場面を考えるなら、開封してそのまま食べられる食品を全体の3割程度入れてください。
- 水も火も不要:保存パン、ようかん、栄養補助食品、缶詰
- 水が必要:アルファ米、フリーズドライ食品
- お湯があると食べやすい:アルファ米、即席スープ、乾燥麺
- 加熱すると満足度が上がる:レトルトおかず、缶詰
カセットこんろがあっても、屋内やテント内での使用は危険です。火気を使う場合は換気できる安全な場所に限り、説明書どおりに扱いましょう。
主食・たんぱく質・甘味を分けて備蓄する
「ご飯だけを大量に買った」家庭は、数食で飽きやすい傾向があります。非常時はストレスで食欲が落ちるため、食べ慣れた味や甘い食品が心の支えになることもあります。
おすすめは、1週間分の食料を次の比率で考える方法です。
- 主食:半分程度(アルファ米、パン、麺)
- おかず・たんぱく質:3割程度(魚・肉の缶詰、レトルト、豆類)
- 間食・甘味:2割程度(ようかん、ビスケット、ナッツ類)
乳幼児、高齢者、食物アレルギーがある人は、家族と同じセットをそのまま買う前に原材料を確認しましょう。かむ力や飲み込む力に不安がある場合は、おかゆ、ゼリー飲料なども別枠で用意します。
賞味期限5年を軸に、普段食べる食品も活用する
長期保存食は賞味期限5年程度の商品が多く、点検の手間を減らせます。一方で、価格は1食300〜850円程度になりやすく、すべてを長期保存食でそろえると家計の負担が増えます。
普段のレトルトカレー、缶詰、パックご飯、乾麺などを多めに買い、古いものから食べて補充する「ローリングストック」も有効です。防災専用品は持ち出し袋や、断水時に備える食料として使い、日常品は自宅避難用に分けると管理しやすくなります。
防災非常食に強い人気ブランド
非常食はメーカーごとに得意分野があります。主食を中心に選ぶのか、調理不要の補助食を足すのかで、選ぶブランドも変わります。ここでは家庭備蓄で選ばれることが多い4社を紹介します。
尾西食品|アルファ米の定番を幅広くそろえる
尾西食品は、非常食の主食で定番のアルファ米を多く展開するメーカーです。白飯だけでなく、わかめごはん、五目ごはん、ドライカレーなど味の選択肢があり、家族で同じ味に偏りにくいのが強みです。水またはお湯で戻す商品が中心で、スプーン付きの商品もあります。価格は1食約350〜650円、セットは約2,000〜6,500円が目安です。代表モデルは「アルファ米12種類セット」「携帯おにぎり」「ひだまりパン」です。
サタケ|味を選んで買い足しやすいマジックライス
サタケは「マジックライス」シリーズで知られ、必要な食数や味を単品で選びやすいブランドです。非常食を一度に大量購入するより、白飯・味付きご飯を混ぜながら家族向けに調整したい人に向きます。商品ごとに復水量やアレルゲンが異なるため、購入時の確認は必要です。価格は1食約300〜550円程度が中心。代表モデルは「マジックライス 五目ご飯」「マジックライス わかめご飯」「マジックパスタ」です。
杉田エース|IZAMESHIで食事の満足感を高めやすい
杉田エースのIZAMESHIは、防災食を日常のストックにもなじませたい人から支持されるシリーズです。ご飯類だけでなく、おかずやスープなども選べるため、主食だけでは足りない食事の変化を付けやすい点が魅力です。商品によって保存期間や食べ方が違うため、セット買いでは内容を確認してください。価格は主食が1食約430〜850円、おかず類は約400〜1,000円程度が目安です。代表モデルは「IZAMESHI 五目ご飯」「煮込みハンバーグ」「ぶり大根」です。
井村屋|調理不要の甘味を持ち出し袋に足せる
井村屋は、長期保存できる「えいようかん」が防災備蓄の定番です。個包装で開封してすぐ食べられ、断水・停電時でもカロリーを補えます。主食の代わりにはなりませんが、食欲がないときや、避難時に手早く口にしたいときに役立ちます。価格は5本入りで約450〜650円程度。代表モデルは「えいようかん」「チョコえいようかん」です。
| ブランド | 特徴ひとこと | 目安価格帯 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| 尾西食品 | 味付きアルファ米の選択肢が豊富 | 1食350〜650円程度 | 主食をまとめて整えたい人 |
| サタケ | 単品で味と食数を選びやすい | 1食300〜550円程度 | 家族好みに細かく合わせたい人 |
| 杉田エース | 主食・おかずの食事感を作りやすい | 1食430〜1,000円程度 | 食事の変化を重視する人 |
| 井村屋 | 水不要の個包装甘味が便利 | 5本450〜650円程度 | 持ち出し袋にも補助食を入れたい人 |
防災非常食おすすめランキングTOP10
ランキングは、保存期間、断水時の食べやすさ、味のバリエーション、家族分をそろえる費用を総合して順位付けしました。上位だけで1週間分を完結させるのではなく、主食と調理不要品を組み合わせる前提です。
第1位: 尾西食品 アルファ米12種類セット
初めての家庭備蓄で主食をまとめて用意するなら、もっとも選びやすい定番セットです。白飯だけでなく、わかめごはんや五目ごはん、ドライカレーなど複数の味を備えられるため、非常時の「同じ味ばかりで食べたくない」を減らせます。水でもお湯でも調理でき、食器を別に出しにくい状況で使いやすい点も評価しました。
- 保存期間:約5年
- 内容:12種類・12食のセットが目安
- 食べ方:水またはお湯で復元
- 価格:約5,964円前後(変動あり)
こんな人におすすめ:夫婦や3〜4人家族で、まず主食の土台を作りたい人です。一方、断水への備えだけを重視する人は、保存パンなどを別途追加してください。
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第2位: アイリスオーヤマ 非常食セット 3日分
「何を何食買うか」を考える時間がない人には、3日分を一括でそろえられるセットが便利です。ご飯類とレトルトのおかず・汁物をまとめて備えられ、備蓄を始めるハードルを下げてくれます。商品説明では2人推奨とされているため、家族人数と内容量を確認して購入してください。
- 想定日数:3日分のセットが目安
- 内容:アルファ化米10食、レトルトパウチ18食
- 保存期間:商品ごとに確認が必要
- 価格:約9,400円前後(変動あり)
こんな人におすすめ:防災初心者で、ご飯とおかずをまとめて備えたい人です。セット内容は自由に変えにくいため、子どもの好みやアレルギーは注文前に確認しましょう。
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第3位: 尾西食品 携帯おにぎり 4種8食セット
避難所や車内では、皿や箸を広げて食べる余裕がないことがあります。携帯おにぎりは袋を持って食べやすく、食べ終わった後の片付けも少なめです。鮭、わかめ、昆布、五目おこわなど味が分かれており、子ども用・持ち出し袋用の主食にも向きます。
- 保存期間:約5年の商品が中心
- 内容:4種類・8食のセット
- 食べ方:水またはお湯で復元
- 価格:約3,100円前後(変動あり)
こんな人におすすめ:自宅備蓄だけでなく、非常持ち出し袋にも主食を入れたい人です。一般的なアルファ米より量が少なめに感じることがあるため、大人ならおかずや補助食も組み合わせましょう。
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主食を決めたら、次は「水がない日でも食べられるもの」を足してください。ご飯だけのセットを買って終わりにしないことが、実際に役立つ備蓄への近道です。
第4位: アキモト アキモトのパンの缶詰
缶を開ければ食べられる保存パンは、断水時の主食として貴重です。ご飯が続くと食べる量が落ちやすい子どもにも、パンという選択肢があると安心感があります。缶の処分場所を考える必要はありますが、水不要の価値は大きいでしょう。
- 保存期間:約12〜13か月
- 内容:5種類・15缶セットの商品例
- 食べ方:開封後そのまま
- 価格:15缶で約7,560円前後(変動あり)
長期保存食のなかでは保存期間が短めなので、5年保存の商品と同じ感覚でしまい込まないよう注意してください。賞味期限を早めに確認し、ローリングストックで消費する家庭に向きます。
こんな人におすすめ:水を使うアルファ米だけでは不安な家庭や、ご飯以外の主食を備えたい人に向きます。
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第5位: 井村屋 えいようかん 60g×5本
えいようかんは、水も火も不要で食べられる個包装の補助食です。甘味は非常時の気分転換にもなり、持ち出し袋、車、職場の引き出しにも入れやすいサイズ感です。ただし主食に置き換えるものではないため、あくまでカロリー補給として使いましょう。
- 保存期間:約5年
- 内容:60g×5本
- 食べ方:開封後そのまま
- エネルギー:1本あたり171kcal
- 価格:約514円前後(変動あり)
こんな人におすすめ:予算1,000円未満で防災食を買い足したい人、避難中の補助食が欲しい人です。
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第6位: サタケ マジックライス 五目ご飯
味付きのご飯を必要な数だけ買い足したい人に向く、アルファ米の定番です。五目ご飯は単なる白飯より満足感を得やすく、おかずが少ない状況でも食べやすいのが利点です。水またはお湯が必要なので、備蓄水とのセットで管理してください。
- 保存期間:製造日より5年
- 内容量:100g
- 食べ方:水またはお湯で復元
- 価格:50袋で約19,300円前後(1袋あたり約386円、変動あり)
こんな人におすすめ:家族の人数や好みに合わせ、単品で食数を調整したい人です。
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第7位: 杉田エース IZAMESHI 五目ご飯
具材入りの味付きご飯で、非常食でも食事らしさを求める人に選ばれます。普段の食卓になじむストックとして保管しやすく、尾西食品やサタケとは違う味を混ぜる候補にもなります。価格はやや上がりやすいため、全量ではなく数食を変化用に入れる方法もおすすめです。
- 保存期間:5年保存の商品例
- 食べ方:水またはお湯で復元
- 用途:主食の味の変化用
- 価格:約486円前後(変動あり)
こんな人におすすめ:主食の味に変化をつけ、非常時でも食べる楽しみを残したい人です。
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第8位: アイリスフーズ アルファ化米 五目御飯
1食あたり約300〜500円程度で買えることが多く、家族分の主食を増やしたいときの有力候補です。味付きなので、白飯よりおかずが少ない日の食事にしやすいでしょう。購入する商品によってスプーンの有無などが異なるため、まとめ買い前に仕様を確認してください。
- 保存期間:製造より5年間
- 内容量:約100g(出来上がり容量約260g)
- 食べ方:水またはお湯で復元
- 価格:約378円前後(変動あり)
こんな人におすすめ:4人家族の1週間分など、必要食数が多く予算を抑えたい人です。
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第9位: 尾西食品 ひだまりパン
長期保存できるパンを、缶ではなく個包装で備えたい人に適した選択肢です。開封してすぐ食べられるため、停電や断水の初日、子どものおやつ兼軽食として役立ちます。パンだけではたんぱく質が不足しやすいので、魚缶や豆類と組み合わせるとバランスが取れます。
- 保存期間:約5年
- 内容:メープル味36個セットの商品例
- 食べ方:開封後そのまま
- 価格:36個で約11,010円前後(1個あたり約306円、変動あり)
こんな人におすすめ:缶の開封や廃棄をできるだけ減らし、すぐ食べられる主食を増やしたい人です。
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第10位: サタケ マジックパスタ カルボナーラ
ご飯以外の温かい食事を備えたい場合に候補となる保存食です。味の変化があると、非常時でも食事への抵抗感を減らせます。商品説明では水でも調理できますが、お湯を使える環境のほうが食べやすいため、断水初日用ではなく自宅避難が続く場面向けに考えましょう。
- 保存期間:5年の商品例
- 内容量:1袋63.8g(出来上がり約214g)
- 食べ方:お湯で約3分、水で約20分
- 価格:10袋で約4,440円前後(1袋あたり約444円、変動あり)
こんな人におすすめ:アルファ米中心の備蓄に飽きない工夫をしたい人です。乳・小麦などのアレルゲンは商品表示を必ず確認してください。
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防災非常食おすすめランキング比較早見表
上位商品には役割の違いがあります。ランキング順だけでなく、「断水時に食べられるか」「家族分を増やしやすいか」で選び分けてください。
| 順位 | 商品名 | 特徴ひとこと | 目安価格帯 |
|---|---|---|---|
| 1 | 尾西食品 アルファ米12種類セット | 味の違う主食を一度に備蓄 | 約5,964円前後 |
| 2 | アイリスオーヤマ 非常食セット 3日分 | ご飯とおかずをまとめて備えられる | 約9,400円前後 |
| 3 | 尾西食品 携帯おにぎり 4種8食セット | 持ち出し時にも食べやすい | 約3,100円前後 |
| 4 | アキモトのパンの缶詰 | 水不要の主食を足せる | 15缶約7,560円前後 |
| 5 | 井村屋 えいようかん | 調理不要のカロリー補給 | 約514円前後 |
| 6 | サタケ マジックライス 五目ご飯 | 単品で食数を調整しやすい | 1食約386円前後 |
| 7 | IZAMESHI 五目ご飯 | 食事の変化を作りやすい | 約486円前後 |
| 8 | アイリスフーズ アルファ化米 五目御飯 | 家族分を増やしやすい | 約378円前後 |
| 9 | 尾西食品 ひだまりパン | 個包装でそのまま食べられる | 1個約306円前後 |
| 10 | サタケ マジックパスタ カルボナーラ | ご飯以外の選択肢になる | 1食約444円前後 |
防災非常食を快適に使うコツ|水・おかず・衛生用品もそろえる
非常食は単体で完結するものではありません。食べられる状態まで持っていくための水、食事の栄養を補うおかず、衛生を保つ用品を一緒に備えましょう。
飲料水は1人1日3Lを目安に分散して保管する
1週間分なら、大人1人で約21L、4人家族なら約84Lが目安です。一か所に大量保管すると、家具の転倒や浸水で取り出せないことがあります。玄関収納、廊下収納など、直射日光や高温を避けられる場所に分散してください。
アルファ米を1食戻す水も必要です。飲料用とは別に、調理・生活用水を確保するか、水不要食品の割合を増やすと安心です。
おかずは缶詰・レトルト・野菜ジュースを足す
アルファ米やパンだけでは、たんぱく質・野菜・塩分のバランスが崩れます。1人7日分なら、少なくともおかず系を7〜14食程度追加するイメージで考えましょう。
- 魚・肉・豆の缶詰:開封して食べられ、たんぱく質を補いやすい
- レトルトおかず:温めなくても食べられる商品を選ぶ
- 野菜ジュース:野菜不足の補助になるが、主食の代わりにはしない
- 即席スープ:温かい飲み物として役立つが、調理水を使う
缶詰は缶切り不要のプルトップ式を選び、開封後に残さず食べ切れる量を選ぶと衛生面でも扱いやすいです。
食器より「食べる道具」とゴミ対策を優先する
非常食を買っただけで満足し、スプーンやごみ袋を用意していない例は多いです。アルファ米にはスプーン付きの商品もありますが、すべてではありません。
備蓄箱には次のものをまとめておくと、食事のたびに探さずに済みます。
- 割り箸・使い捨てスプーン:家族人数×7〜10本程度
- ポリ袋・ごみ袋:45Lを10〜20枚程度
- ウェットティッシュ、手指衛生用品
- 缶切り、はさみ
- カセットこんろと専用ボンベ
カセットこんろは暖房器具ではありません。閉め切った室内で使わず、火災と一酸化炭素中毒に十分注意してください。
3〜4人家族の1週間分は「長期保存食+日常品」で組む
たとえば大人2人・子ども2人なら、1週間で84食が目安です。84食すべてを高価格な非常食にすると、予算は2万5,000〜6万円程度まで膨らむことがあります。次のように分けると、予算1万5,000〜3万円程度から始めやすくなります。
| 食品の役割 | 4人×7日分の例 | 食数・本数目安 | 予算目安 |
|---|---|---|---|
| 長期保存の主食 | アルファ米・保存パン | 28〜36食 | 10,000〜20,000円 |
| 日常ストックの主食 | パックご飯・乾麺など | 20〜28食 | 3,000〜6,000円 |
| おかず | 缶詰・レトルト | 28〜40食 | 5,000〜12,000円 |
| 補助食 | ようかん・ビスケット等 | 12〜20個 | 2,000〜5,000円 |
一度に完璧を目指さず、今月は3日分、次の給料日には1週間分へ増やす方法でも十分です。
防災非常食でよくある失敗と回避策
備蓄は「買うこと」よりも、「災害時に家族が食べられる状態で維持すること」が重要です。ここでは購入後に後悔しやすい失敗を整理します。
アルファ米だけを買い、水不足で食べられない
もっとも多い失敗は、主食をアルファ米だけでそろえることです。水があっても、断水初日に調理用の水を多く使うと、飲み水が減ってしまいます。
回避策は明確です。主食のうち3〜4割を保存パンや栄養補助食品など調理不要品にするか、アルファ米の必要水量を確認して飲料水を多めに備えてください。お湯がないと食べにくい商品もあるため、試食も大切です。
家族の好み・アレルギーを確認せずにセット買いする
保存期間が長いからと大容量セットを買い、子どもが辛い味を食べられない、アレルゲンが含まれていた、と気づくケースもあります。非常時に初めて食べる食品は、心理的な負担になりがちです。
購入前には原材料、アレルギー表示、対象年齢、食感を確認しましょう。可能なら同じシリーズを1〜2食だけ試し、家族が食べ切れると確認してから箱買いします。高齢者には硬いパンより、おかゆややわらかい副食を別に用意したほうが安心です。
賞味期限を忘れ、気づいたら入れ替え時期を過ぎる
5年保存でも、点検しなければ期限切れになります。箱の奥にしまい込むと、何を何食持っているかも分からなくなります。
- 賞味期限をスマホのカレンダーに6か月前から登録する
- 外箱ではなく、個包装の期限も確認する
- 月1回または半年に1回、在庫を点検する
- 期限の近いものは休日の昼食やキャンプで食べる
特にキャンプで非常食を試すと、必要な水量、食べやすさ、子どもの反応が分かります。非常時のための備蓄を、普段のアウトドア経験にもつなげられます。
防災非常食の保管方法|ローリングストックで続ける
非常食は、押し入れの奥よりも「点検しやすく、取り出しやすい場所」に置くのが基本です。ただし、キッチンのコンロ横や車内など、高温になりやすい場所は避けてください。直射日光、湿気、浸水リスクにも注意が必要です。
自宅備蓄と非常持ち出し袋を分ける
自宅備蓄は、在宅避難で数日〜1週間を過ごすための食料です。持ち出し袋に全量を詰める必要はありません。重くなりすぎると避難の妨げになるため、役割を分けましょう。
| 保管場所 | 入れる食品 | 日数・量の目安 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 自宅の備蓄箱 | 主食・おかず・水 | 3〜7日分 | 在宅避難を乗り切る |
| 非常持ち出し袋 | 保存パン・ようかん・携帯おにぎり | 1〜2日分 | 避難開始直後に使う |
| 職場など | 個包装の補助食・水 | 1日分程度 | 帰宅困難や移動時に備える |
持ち出し袋には、食料のほかに水、ライト、モバイルバッテリー、衛生用品も必要です。食品を詰め込みすぎず、実際に持てる重さに調整してください。
ローリングストックは「食べたら同数を買う」だけでよい
ローリングストックは難しくありません。普段食べるレトルト食品や缶詰を少し多めに買い、古いものから使って、減った数だけ補充します。
たとえばレトルトカレーを12食保管するなら、月に2食食べた後、同じタイミングで2食補充します。これなら賞味期限切れを減らせます。長期保存食は年2回の点検、日常品は月1回の補充と分けると管理が楽です。
備蓄リストを箱に貼って「不足」を見える化する
家族が多いほど、在庫管理は曖昧になりやすいものです。備蓄箱の外側に、主食・おかず・水・補助食の数を書いたリストを貼っておくと、不足がすぐに分かります。
特に子どもの成長、家族構成の変化、ペットの有無で必要量は変わります。年に1度は人数×日数で計算し直し、食べられない食品や期限が近い食品を入れ替えましょう。
最初の買い物は、主食・水・調理不要品の3種類を1つずつ選ぶだけで十分です。そこから試食と補充を重ねれば、無理なく実用的な備蓄になります。
まとめ
防災非常食は、長期保存できる商品を並べるだけでは足りません。断水時に食べられるか、家族が食べられるか、期限を管理できるかまで考えることで、初めて役立つ備蓄になります。
- 非常食は最低3日分、できれば1週間分を人数に合わせて用意する
- 主食は尾西食品などのアルファ米を軸にし、味を分散する
- 全体の3〜4割は水・火が不要な保存パンやようかんにする
- 主食だけで終わらせず、おかず・甘味・飲料水も組み合わせる
- 賞味期限を記録し、普段から食べて補充するローリングストックを続ける
まずは家族人数分の3日分をリスト化し、ランキングから主食1種類、調理不要品1種類、水を選んで備蓄を始めてみてください。