災害や長時間の停電に備えてモバイルバッテリーを用意したいものの、「10,000mAhと20,000mAhはどちらがよい?」「ソーラー充電は本当に使える?」「家族分は何台必要?」と迷う人は少なくありません。容量だけで選ぶと、重すぎたり、充電に時間がかかったりすることもあります。
結論として、在宅避難や家族での利用には20,000mAh前後、避難所へ持ち出すなら10,000〜20,000mAhのUSB-C対応モデルがおすすめです。この記事では、充電回数、出力、安全性、保管のしやすさを基準に、防災に向く10商品を比較します。
防災用モバイルバッテリーの選び方・評価基準
防災用では、普段の外出用とは違う視点が必要です。毎日持ち歩くなら軽さが重要ですが、停電が2〜3日続く可能性を考えると、容量と充電手段も無視できません。まずは「誰が、どこで、何台のスマホを充電するか」を決めると、必要な性能が見えてきます。
容量は20,000mAhを中心に考える
容量の目安は次のとおりです。表示容量のすべてをスマホへ送れるわけではなく、変換ロスがあるため、実際の充電回数は目安として見てください。
| 容量 | スマホの充電回数の目安 | 向いている使い方 | 重量の目安 |
|---|---|---|---|
| 5,000mAh | 約0.8〜1回 | 日帰り・予備用 | 約100〜150g |
| 10,000mAh | 約1.5〜2回 | 1人の避難・外出 | 約180〜250g |
| 20,000mAh | 約3〜4回 | 停電時・家族の予備 | 約350〜500g |
| 25,000〜27,000mAh | 約4〜5回 | 複数人・長期停電 | 約550〜700g |
スマホの電池容量を4,000〜5,000mAh程度とした場合、10,000mAhは1人が1日をしのぐ容量です。家族3〜4人で使うなら、20,000mAhを1台だけ用意するより、10,000〜20,000mAhを2台に分けるほうが使いやすいケースもあります。
USB-C出力と30W前後の急速充電を確認する
防災用には、入力と出力の両方がUSB-C対応のものが便利です。モバイルバッテリー本体への充電が速く、スマホやタブレットにも対応しやすいからです。出力はスマホ中心なら18〜30W程度で十分ですが、タブレットや一部の小型ノートパソコンまで充電したいなら45W以上を検討します。
確認したいポイントは次の4つです。
- USB-Cポートが入力専用ではなく、出力にも対応しているか
- USB-C単独で何W出力できるか
- USB-Aポートが何個あるか
- 複数ポートを同時使用したとき、出力が分散するか
急速充電規格に対応していても、スマホ本体とケーブルが対応していなければ速度は上がりません。購入時は、USB-Cケーブルも1本をセットにして防災袋へ入れておくと安心です。
PSEマークと保護機能を優先する
日本で販売されるリチウムイオン蓄電池のモバイルバッテリーは、電気用品安全法の対象です。購入時はPSEマークの表示があるかを確認してください。PSEマークだけで故障や事故を完全に防げるわけではありませんが、販売元や仕様が不明な製品を避ける基本的な目安になります。
あわせて、次の保護機能も確認しましょう。
- 過充電・過放電保護
- 過電流保護
- 短絡保護
- 異常温度の検知
- 落下や水濡れへの対策
防水性能が必要なら、IP等級の有無を見ます。IP表示がない製品を雨の中で使うのは避け、濡れた端子には接続しないでください。防災用品は安さだけでなく、メーカーのサポートや保証も含めて選ぶことが大切です。
重量とサイズは持ち出し場所で決める
自宅の備蓄箱に置くなら、多少重い大容量モデルでも問題ありません。一方、徒歩で避難する可能性があるなら、500gを超える製品は負担になりやすいです。スマホ、飲料水、ライト、衛生用品を同時に運ぶため、モバイルバッテリーだけで荷物が重くならないようにします。
避難用は10,000〜20,000mAh、自宅備蓄用は20,000mAh以上という分け方が現実的です。3〜4人家族なら、夫婦の避難バッグに10,000mAhを1台ずつ、さらに自宅に20,000mAh以上を1台という備え方もできます。
防災に強い人気モバイルバッテリーブランド
モバイルバッテリーは、容量表示だけでは品質を判断しにくい製品です。長期保管する防災用品だからこそ、製品の更新、保証、回収窓口が分かりやすいブランドを選ぶと、購入後の不安を減らせます。ここでは、防災用として検討しやすい代表ブランドを紹介します。
Ankerは急速充電と選択肢の多さが強み
Ankerは、10,000mAhから大容量モデルまで選びやすく、USB-C急速充電に対応した製品が多いブランドです。充電器やケーブルもそろえやすいため、家族で端末の種類が違っても組み合わせを作りやすいでしょう。価格帯はおおむね3,000〜2万円台で、日常と防災を兼用したい人に向きます。
代表モデルには「Anker Power Bank」「Anker 737 Power Bank(PowerCore 24K)」「Anker Prime Power Bank」があります。高出力モデルは便利ですが、重量と価格が上がる点には注意が必要です。
CIOは薄型と高出力を両立しやすい
CIOは、薄型のSMARTCOBYシリーズで知られる国内ブランドです。小型ながらUSB-Cの高出力に対応するモデルがあり、避難バッグの中でかさばりにくい点が魅力です。価格帯はおおむね4,000〜1万5,000円程度。スマホだけでなくタブレットも充電したい一方、厚い大容量バッテリーは避けたい人に適しています。
代表モデルは「SMARTCOBY Pro SLIM」「SMARTCOBY Pro」です。薄型設計は持ち歩きやすい反面、容量やポート数を増やすほど重量は増えるため、スペック表の確認が欠かせません。
Goal Zeroは屋外での扱いやすさを重視
Goal Zeroは、アウトドア向けの電源・ライトで実績のあるブランドです。Ventureシリーズには、キャンプや防災で使いやすい堅牢性や防水性を意識したモデルがあります。価格帯はおおむね7,000〜2万円程度です。雨天や屋外での使用を想定する人に候補となりますが、一般的な薄型モデルより重くなりやすい点は確認しましょう。
代表モデルは「Venture 35」「Venture 75」です。ソーラーパネルと組み合わせる場合は、晴天でも充電に時間がかかるため、日常の満充電を基本にしてください。
cheeroは日常用と防災用を分けやすい
cheeroは、10,000〜20,000mAhクラスの扱いやすいモバイルバッテリーを展開しています。比較的シンプルな構成の製品を選びやすく、家族分を複数台そろえる用途にも向きます。価格帯はおおむね2,500〜8,000円程度です。
代表モデルは「Power Plus 5 10000mAh」「Power Plus 5 20000mAh」です。高出力や特殊な防水性能を最優先する人より、容量と価格のバランスを取りたい人に適しています。
| ブランド | 特徴 | 価格帯の目安 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| Anker | 急速充電・大容量の選択肢 | 3,000〜20,000円台 | 家族で端末が多い人 |
| CIO | 薄型・高出力 | 4,000〜15,000円程度 | 避難バッグを軽くしたい人 |
| Goal Zero | 屋外耐久性・防水モデル | 7,000〜20,000円程度 | 屋外や車載でも使いたい人 |
| cheero | 容量と価格のバランス | 2,500〜8,000円程度 | 複数台をそろえたい人 |
ブランドで迷ったら、まず容量と持ち出しやすさを決め、その条件に合う製品を選びます。ブランド名だけで決めず、ポート構成と本体への充電時間まで見比べると、購入後の後悔が少なくなります。
防災モバイルバッテリーおすすめランキングTOP10
ここでは、容量、出力、携帯性、安全面、価格のバランスを総合評価しました。価格は販売時期や店舗で変わるため、2026年時点の実売目安としてご覧ください。ソーラーや手回し機能は便利ですが、主電源ではなく補助的な充電手段として評価しています。
第1位: Anker Power Bank(20000mAh・30W)
20,000mAh前後の容量と30Wクラスの出力を備え、災害時の実用性が高い定番候補です。スマホを約3〜4回充電できる目安があり、USB-C対応端末なら比較的短時間で充電できます。家族のスマホを順番に充電する在宅避難にも使いやすいでしょう。
大容量の割に機能と入手性のバランスがよく、初めて防災用を買う人でも選びやすい点を評価しました。反対に、避難時に毎日持ち歩くにはやや重く感じる可能性があります。
- 容量:約20,000mAh
- USB-C出力:約30Wクラス
- 充電回数:約3〜4回が目安
- 価格帯:6,000〜1万円程度
自宅備蓄と車載の兼用を考える人、3〜4人家族の予備電源を求める人におすすめです。
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第2位: Anker PowerCore Essential 20000 PD
20,000mAhクラスを比較的導入しやすい価格で備えられるモデルです。日常の外出用としても使えるため、防災箱にしまい込まず、普段から充電状態を確認しやすいのが利点です。スマホ中心の使い方なら容量にも余裕があります。
最新の超高出力モデルほど多機能ではありませんが、スマホの充電を切らさないという目的には十分対応できます。購入時は、付属ケーブルや手持ちの充電器がUSB-Cに対応しているかを確認しましょう。
- 容量:約20,000mAh
- 出力:USB-C PD対応、約18Wクラス
- 重量:約350〜400g前後
- 価格帯:4,000〜7,000円程度
予算5,000円前後で、まず1台を防災用に準備したい初心者に向いています。
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第3位: CIO SMARTCOBY Pro SLIM
薄型ボディと高出力を重視するなら有力な選択肢です。10,000mAhクラスで、避難バッグに入れても荷物が膨らみにくく、スマホだけでなく対応タブレットにも使いやすい出力を備えています。1人用の持ち出しバッテリーとして扱いやすいモデルです。
20,000mAhモデルほど充電回数に余裕はないため、家族全員で使う自宅備蓄には複数台が必要です。薄さだけを見て選ばず、USB-Cケーブルを含めた収納方法も決めておくと便利です。
- 容量:約10,000mAh
- USB-C出力:約30Wクラス
- 重量:約180〜250g前後
- 価格帯:5,000〜8,000円程度
徒歩避難を想定する人や、軽量性と急速充電を両立したい人におすすめです。
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第4位: cheero Power Plus 5 20000mAh
20,000mAhの容量を重視しつつ、家族用に複数台そろえやすいモデルです。スマホを約3〜4回充電できる目安があり、停電中の連絡手段を維持しやすくなります。高出力を最優先するより、容量と価格のバランスを求める人向けです。
- 容量:約20,000mAh
- 充電回数:約3〜4回の目安
- 重量:約350〜450g前後
- 価格帯:4,000〜7,000円程度
夫婦それぞれの避難バッグに1台ずつ入れたい家庭に適しています。
🏕 cheero Power Plus 5 20000mAh
第5位: Belkin BoostCharge Power Bank 20K
スマホやタブレットを複数台使う家庭で検討しやすい20,000mAhクラスです。複数ポートを備えるモデルがあり、充電待ちの時間を減らしやすいのが特徴です。ポートを同時に使うと出力が分かれる場合があるため、仕様は購入前に確認してください。
- 容量:約20,000mAh
- 出力:約15〜30Wクラスのモデルが中心
- 重量:約350〜500g前後
- 価格帯:5,000〜1万円程度
スマホ2台と小型機器をまとめて管理したい人に向いています。
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第6位: Anker 737 Power Bank(PowerCore 24K)
24,000mAhクラスの大容量と高出力を備え、スマホだけでなくタブレットや対応ノートパソコンにも使いやすいモデルです。残量や出力を確認しやすい表示機能も魅力です。一方で重量は600g前後と重くなりやすく、徒歩避難より自宅備蓄向けです。
- 容量:約24,000mAh
- 最大出力:約140Wクラス
- 重量:約600g前後
- 価格帯:1万5,000〜2万5,000円程度
家族の端末が多く、停電中も仕事用パソコンを使う人におすすめです。
🏕 Anker 737 Power Bank PowerCore 24K
第7位: Anker Prime Power Bank 27650mAh
大容量と高出力を優先した上位モデルです。スマホの複数回充電に加えて、対応するノートパソコンなどにも給電しやすく、在宅避難の電源として余裕があります。ただし、本体が大きく重く、価格も1万円台後半から2万円台になりやすい点が気になります。
- 容量:約27,650mAh
- 最大出力:約250Wクラス
- 重量:約650〜700g前後
- 価格帯:2万〜3万円程度
防災とテレワーク用電源を1台にまとめたい人に適しています。
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第8位: Goal Zero Venture 75
屋外での使用を想定した頑丈さと防水性を重視する人に向くモデルです。IP67準拠の防塵・防水・耐衝撃設計で、キャンプや車載、防災活動で扱いやすい点が魅力です。一般的な薄型製品より環境の影響を受けにくい一方、大きさや価格を考えると、日常のポケット用というより備蓄・アウトドア兼用に向いています。
USB Type-Cの入出力ポートを1基、USB Type-A出力ポートを2基備え、最大3台の機器を同時に充電できます。明るさ50ルーメンの懐中電灯も搭載しています。価格は販売店や時期によって変動しますが、18,480円前後が目安です。
- 容量:約19,200mAh
- USB Type-C入出力:最大60Wクラス
- USB Type-A出力:2基、最大15Wクラス
- 防水・防塵性能:IP67準拠
- 懐中電灯:50ルーメン
- 価格帯:1万8,000円台が目安、変動あり
屋外での雨や汚れが心配な人、キャンプ用品と防災用品を兼用したい人におすすめです。
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第9位: BioLite Charge 100 PD
USB-C PDによる給電を重視する人に候補となるアウトドア向けモデルです。スマホだけでなく、対応する小型機器にも使いやすく、キャンプで普段使いしながら防災に備えられます。大容量を最優先する人には、20,000mAh以上のモデルが向きます。
- 容量:約12,000mAhクラス
- USB-C出力:約100Wクラス
- 重量:約600g前後
- 価格帯:1万〜2万円程度
高出力機器を使うソロキャンパーや、電源を兼用したい人に適しています。
🏕 BioLite Charge 100 PD
第10位: cheero Power Plus 5 10000mAh
10,000mAhクラスの扱いやすい容量で、避難バッグへ入れやすい定番モデルです。重量と価格を抑えやすく、家族分を複数台そろえる場合にも候補になります。長期停電では1台だと不足しやすいため、飲料水やライトと一緒に複数台を準備しましょう。
- 容量:約10,000mAh
- 充電回数:約1.5〜2回の目安
- 重量:約200g前後
- 価格帯:2,500〜5,000円程度
1人用の避難バッグや、家族の予備機として低予算で備えたい人におすすめです。
🏕 cheero Power Plus 5 10000mAh
ランキング上位は、容量と入手性を重視するならAnker、携帯性ならCIO、屋外耐久性ならGoal Zeroという考え方で選べます。候補が2つまで絞れたら、価格だけでなく、手持ちのスマホに合うケーブルと充電器まで含めて比較してください。
防災モバイルバッテリーランキング比較早見表
迷ったときは、使う場所と必要な充電回数を先に決めます。避難所へ持ち出すなら重量、自宅で使うなら容量と出力を優先すると選びやすくなります。
| 順位 | 商品名 | 特徴 | 容量の目安 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Anker Power Bank 20000mAh 30W | 容量と急速充電のバランス | 約20,000mAh | 6,000〜10,000円 |
| 2 | Anker PowerCore Essential 20000 PD | 入門向け大容量 | 約20,000mAh | 4,000〜7,000円 |
| 3 | CIO SMARTCOBY Pro SLIM | 薄型・高出力 | 約10,000mAh | 5,000〜8,000円 |
| 4 | cheero Power Plus 5 20000mAh | 複数台をそろえやすい | 約20,000mAh | 4,000〜7,000円 |
| 5 | Belkin BoostCharge Power Bank 20K | 複数端末に対応しやすい | 約20,000mAh | 5,000〜10,000円 |
| 6 | Anker 737 Power Bank | 大容量・高出力 | 約24,000mAh | 15,000〜25,000円 |
| 7 | Anker Prime Power Bank | 大容量・ノートPC対応 | 約27,650mAh | 20,000〜30,000円 |
| 8 | Goal Zero Venture 75 | 屋外耐久性・防水性 | 約19,200mAh | 18,480円前後 |
| 9 | BioLite Charge 100 PD | 高出力機器向け | 約12,000mAh | 10,000〜20,000円 |
| 10 | cheero Power Plus 5 10000mAh | 軽量・予備用 | 約10,000mAh | 2,500〜5,000円 |
ソーラー・手回し・ポータブル電源を使い分ける方法
モバイルバッテリーを用意しても、停電が長引けば本体の残量は減っていきます。そこで、充電方法と電源の種類を組み合わせることが重要です。ただし、ソーラーや手回し機能があれば、すぐ満充電できるわけではありません。
ソーラー充電は補助電源として考える
小型ソーラーパネル付きモバイルバッテリーは、日中に少しずつ電力を補えます。しかし、窓際や曇天では発電量が限られ、スマホ1台を満充電するまでに長時間かかることがあります。本体に小さなパネルが付いた製品は、緊急時の補助にはなっても、20,000mAhを短時間で満たす主電源には向きません。
本格的に太陽光を使うなら、別体式のソーラーパネルとモバイルバッテリーを組み合わせます。パネルは直射日光の下で使い、ケーブルや端子が濡れないようにしてください。
手回し充電は通信確保の最後の手段
手回し式は、電源が完全に失われたときに役立つ機能です。ただし、手で発電できる電力は小さく、数分回しただけでスマホを十分に充電することはできません。ラジオやライトを優先し、スマホは連絡が必要なときだけ短時間充電する使い方が現実的です。
手回し機能付き防災ラジオを選ぶ場合も、モバイルバッテリーとしての容量、USB出力、PSE表示を確認しましょう。多機能だから安心と考えず、専用モバイルバッテリーを主電源として別に持つ方法も有効です。
ポータブル電源との違いを理解する
モバイルバッテリーは、スマホやUSBライトなど小型機器の充電に向きます。軽量で扱いやすく、避難時に持ち出しやすいのが利点です。一方、ポータブル電源は容量が大きく、ACコンセントを使える製品なら、照明、通信機器、調理家電などにも給電できます。
| 種類 | 容量の目安 | 重量の目安 | 主な用途 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|---|
| モバイルバッテリー | 10,000〜27,000mAh | 約200〜700g | スマホ・タブレット | 2,500〜30,000円 |
| 小型ポータブル電源 | 150〜500Wh | 約2〜7kg | ライト・通信機器・小型家電 | 2万〜8万円 |
| 大容量ポータブル電源 | 700Wh以上 | 約8kg以上 | 冷蔵庫・家電の一部 | 8万〜20万円以上 |
避難用にはモバイルバッテリー、自宅避難で家電も使うならポータブル電源という使い分けが基本です。予算に余裕があれば、両方を役割分担させると停電への対応力が高まります。
家族の台数は「人数」ではなく「同時使用」で決める
3〜4人家族なら、全員が同時に充電する可能性を考えて2〜3台あると便利です。20,000mAhを1台だけ共有すると、充電待ちが発生し、誰かが外出するときに持ち出せません。夫婦の避難バッグに10,000mAhを各1台、自宅の備蓄箱に20,000mAhを1台置く構成は、管理もしやすい方法です。
防災用モバイルバッテリーを快適に使うコツ
購入しただけで防災対策が完了するわけではありません。停電時に探し回らないこと、ケーブルが足りないことで使えない状態を避けることが重要です。モバイルバッテリーは本体と周辺用品をまとめて保管してください。
ケーブルと充電器を一緒に保管する
USB-C端子のスマホ、Lightning端子の旧型端末、ワイヤレスイヤホンなど、家庭内の端末は種類が分かれます。家族分のケーブルを1本ずつ防災ポーチに入れ、ケーブルの用途をラベルで表示しておくと、暗い場所でも迷いません。
- USB-C to USB-Cケーブル:急速充電対応機器向け
- USB-A to USB-Cケーブル:古い充電器との接続用
- Lightningケーブル:対応するiPhone向け
- USB-C対応のAC充電器:本体を短時間で充電するため
ケーブルは安価なものでも、極端に細い製品や規格不明品は避けます。特に高出力モデルは、対応W数のケーブルを使わないと性能を発揮できません。
充電残量は60〜80%を目安に点検する
長期保管では、満充電のまま放置するより、メーカーの推奨に従って適度な残量で保管します。一般的な目安としては60〜80%程度を維持し、3〜6か月に1回は残量と充電動作を確認します。製品によって推奨保管方法が異なるため、説明書がある場合はそちらを優先してください。
点検時は、次の状態がないか確認します。
- 本体が膨らんでいる
- 充電中に異常に熱くなる
- 端子が変色している
- 落下後に動作が不安定になった
- 残量表示が急に減る
膨張や異常発熱がある製品は使用を止め、押しつぶしたり分解したりしないでください。
保管場所は高温・水濡れを避ける
車内のダッシュボードや、直射日光が当たる窓際は避けます。リチウムイオン電池は高温環境で劣化しやすいため、室内の乾燥した場所に保管しましょう。避難バッグに入れる場合も、飲料水や濡れた衣類と同じ袋に直接入れず、防水ポーチを使います。
日常的に使うモバイルバッテリーを防災用と兼用するなら、使い終わったあとに充電する習慣を作るのが効果的です。防災専用にする場合は、点検日をカレンダーに登録しておくと忘れません。
買い替えは年数より状態で判断する
モバイルバッテリーの寿命は、使用回数、保管温度、充電状態によって変わります。購入から数年たったことだけで直ちに使えなくなるわけではありませんが、充電回数が減った、発熱が増えた、外装が膨らんだ場合は交換を検討します。
目安として、2〜3年ごとに状態を点検し、異常があれば年数を待たずに買い替えると安心です。処分時は自治体の分別ルールや、販売店・回収協力店の案内に従ってください。可燃ごみや一般のごみに混ぜるのは危険です。
防災用品は、購入時の価格だけでなく、点検しやすさと買い替えやすさも価値になります。今使っている充電器との相性まで確認できた商品なら、普段から使いながら備えられます。
防災用モバイルバッテリーでよくある失敗と回避策
容量だけで選んで重さに困る
20,000mAh以上は安心感がありますが、製品によっては500gを超えます。徒歩避難で水や食料を持つ場合、重いバッテリーは持ち出されない可能性があります。避難バッグ用は10,000〜20,000mAh、自宅用は20,000mAh以上と分けると、容量と携帯性を両立できます。
ソーラーだけで充電できると思い込む
小型パネルは天候や設置角度の影響を受けます。曇りの日や室内では発電量が大きく落ちるため、ソーラー機能は補助と考えましょう。停電に備えて、満充電した本体を1台以上保管し、ソーラーは残量を延ばす手段として使います。
USB-Cがあれば急速充電できると思う
USB-C端子でも、入力専用だったり、出力が低かったりする製品があります。購入前に「USB-C出力」「最大出力W」「同時使用時の出力」を確認してください。端末側、ケーブル、充電器のすべてが対応して初めて急速充電が可能になります。
防災箱に入れたまま点検しない
数年放置すると、残量が減っていたり、ケーブルが劣化していたりします。3〜6か月に1回は実際にスマホへ接続し、充電できるかを確認します。点検後は本体を推奨残量まで戻し、同じ場所へ戻してください。
1台を家族全員で共有する
停電中は連絡、情報収集、仕事などでスマホを使う時間が増えます。1台だけでは充電の順番をめぐって困りやすいため、3〜4人家族なら最低2台を目安にします。避難バッグと自宅備蓄に分散すれば、外出時にも持ち出しやすくなります。
まとめ
- 防災用は10,000〜20,000mAhが基本、在宅避難や家族用は20,000mAh以上が目安です
- スマホ中心なら18〜30W程度、タブレットやノートPCまで使うなら45W以上を検討します
- 購入前にPSEマーク、保護機能、USB-C出力、ポート数、防水性を確認します
- ソーラーや手回し充電は補助機能であり、満充電した本体を別に備えることが重要です
- 3〜4人家族は、避難バッグと自宅備蓄に分けて2〜3台を用意すると使いやすくなります
まずは避難バッグ用の10,000〜20,000mAhを1台選び、ケーブルと充電器をセットで準備したうえで、自宅用の大容量モデルを追加する順番がおすすめです。