断水や停電が起きたとき、食料や水と同じくらい早く困るのがトイレです。水洗トイレは、便器が無事でも断水や下水管の損傷によって使えない場合があります。
「何回分を買えば足りる?」「袋と凝固剤だけで使える?」「使用後のにおいを抑えられる商品はどれ?」と、購入前に迷う方も多いはずです。
この記事では、実物の商品データを確認できた防災用簡易トイレを、防臭性・必要回数・保存期間・便器の有無・価格の目安で比較します。結論として、在宅避難用は家族の人数×1日5回×7日で必要数を計算し、持ち出し用には5〜10回分を別に備える方法が現実的です。
今回紹介する商品のなかでは、100回分をまとめて備えたい人には「まいにち マイレット S-100」、使用後のにおい対策を重視する人には「BOS 非常用トイレセット」が向いています。自宅の便器が使えない状況まで考えるなら、折りたたみ式のスツーレや便器付きのサンコーを候補にしてください。
- 第1位:まいにち マイレット S-100|100回分をまとめて備えやすい
- 第2位:クリロン化成 BOS 非常用トイレセット|防臭袋を重視したい人向け
- 第3位:スツーレ 簡易トイレ|折りたたみ式の便器も備えたい人向け
- 第4位:サンコー 緊急簡易トイレ|便器本体を自宅や避難先で使いたい人向け
防災 簡易トイレの選び方|必要回数・防臭・保存期間を確認
1人1日5回、できれば7日分を備える
防災用の簡易トイレは、人数ではなく使用回数で選びます。目安は1人1日5回、最低3日分、できれば7日分です。これはあくまで計算の基準であり、水分摂取量や体調、年齢によって使用回数は変わります。
必要数は、次の式で計算できます。
家族の人数 × 1日5回 × 備蓄日数 = 必要回数
| 家族構成 | 3日分の目安 | 7日分の目安 | 選びやすい備蓄量 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 15回分 | 35回分 | 50回分前後 |
| 2人 | 30回分 | 70回分 | 100回分 |
| 3人 | 45回分 | 105回分 | 110〜150回分 |
| 4人 | 60回分 | 140回分 | 150〜200回分 |
| 5人 | 75回分 | 175回分 | 200回分以上 |
たとえば夫婦と子ども2人の4人世帯なら、7日分は140回分が目安です。100回分だけでは、1日5回使った場合に5日分しかありません。100回分と50回分を組み合わせるなど、不足分を計算して追加しましょう。
子どもがいる家庭や、在宅療養中の家族がいる場合は、表の数量に10〜20回分ほど上乗せすると管理しやすくなります。来客や避難所へ移動できない期間まで細かく考えると、必要量は家庭ごとに変わります。
簡易トイレと携帯トイレの違い
簡易トイレは、自宅の洋式便器や組み立て式の便器に袋をかぶせて使うタイプです。凝固剤で排泄物を固めるため、断水していても便器が無事なら自宅で使えます。
携帯トイレは、受け口付きの袋などに直接排泄する持ち運び向けの製品です。車内、渋滞中、避難所への移動中などに役立ちますが、姿勢を安定させにくい製品もあります。
| 用途 | 向いているタイプ | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 自宅の断水対策 | 便器に設置する簡易トイレ | 袋のサイズ、凝固剤の数 |
| 車載・防災リュック | 携帯トイレ、少量セット | 収納性、使用方法 |
| 自宅の便器が破損した場合 | 折りたたみ式・便器付き | 耐荷重、座りやすさ |
| 屋外や車中泊 | 便器本体付きタイプ | 目隠し、安定性、処分方法 |
自宅避難の主力には、便器に設置する簡易トイレが向いています。車や防災リュックには、少量の携帯トイレを別に入れておくと用途を分けられます。
凝固剤だけでなく、防臭袋と外袋も確認する
凝固剤は液体を吸収して、排泄物を扱いやすくするためのものです。凝固剤だけで使用済み袋のにおいを長期間抑えられるとは限りません。
断水が長引くと、使用済み袋をすぐに回収してもらえない可能性があります。そのため、購入時は次の付属品を確認してください。
- 凝固剤が必要回数ぶん入っているか
- 汚物袋が凝固剤と同数あるか
- 防臭袋や大型外袋が付属するか
- 便器カバーがあるか
- 使い捨て手袋が付属するか
- 使用手順の説明書が入っているか
特に集合住宅では、収集が再開するまで使用済み袋を室内で保管する場面があります。使用中のにおいだけでなく、使用後に保管する時間まで考えることが大切です。
防臭袋が付属しない商品を選ぶ場合は、別売り品を必要回数ぶん用意します。防臭袋のサイズは、汚物袋を無理なく入れられるか確認してください。
保存期間はセット全体で確認する
防災用品は、買った直後ではなく数年後に使う可能性があります。凝固剤だけでなく、排便袋や防臭袋を含めたセット全体の保存期限を確認しましょう。
商品によって保存期間は異なります。今回確認した商品では、マイレット S-100は凝固剤が約10年間、BOS 非常用トイレセットは使用期限の交換目安が15年とされています。ただし、保存状態や仕様変更によって条件が変わる可能性があるため、購入時の商品表示を優先してください。
保管場所は、高温多湿や直射日光を避けるのが基本です。押し入れの奥に一括保管するより、用途別に分けると取り出しやすくなります。
- 自宅トイレの収納:すぐ使う20〜30回分
- 防災棚・玄関収納:家族用の主力セット
- 車内・持ち出し袋:5〜10回分の携帯用
購入日と使用期限を箱に書き、年1回の防災点検で確認しましょう。袋の劣化や、凝固剤だけを使って不足している状態にも気づきやすくなります。
防災 簡易トイレおすすめ4選
ランキングは、7日分を備えやすい回数設定、防臭対策、便器の有無、付属品、保管性、実売価格のバランスを基準にしています。価格や在庫は変動するため、購入時に販売ページで確認してください。
第1位:まいにち マイレット S-100
100回分をまとめて備えたい家庭の、主力候補にしやすいセットです。4人家族の7日分目安である140回分には単体で届きませんが、まず100回分を確保してから、40〜50回分を追加する計画を立てられます。
商品データでは、抗菌性凝固剤と排便袋がそれぞれ100個、大型外袋が10袋入っています。凝固剤は約10年間の長期保存が可能とされています。水を使わずに処理するタイプで、備蓄用として箱単位で保管しやすい商品です。
| 確認項目 | 商品データ |
|---|---|
| 使用回数 | 100回分 |
| 内容 | 抗菌性凝固剤7g×100袋、PE製黒色排便袋×100袋、大型外袋×10袋 |
| 保存期間 | 凝固剤は約10年間が目安 |
| サイズ | 約幅240×奥行170×高さ180mm |
| 重量 | 約2.4kg |
| 実売価格 | 13,980円前後。変動あり |
防臭袋や使い捨て手袋は商品データに記載がないため、必要なら別途用意してください。家族用の備蓄を一度にそろえたい人、長期保存を重視する人に向いています。
一方、1人暮らしで35回分だけ備えたい人には、100回分は多く感じるかもしれません。また、販売情報ではメーカー取り寄せ品とされ、購入後の返品・交換ができない場合があります。注文前に条件を確認しましょう。
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第2位:クリロン化成 BOS 非常用トイレセット
使用後のにおい対策を重視するなら、BOS 非常用トイレセットが候補です。商品データでは、BOSの防臭袋が100枚付属します。断水が長引き、使用済み袋を室内で一時保管する可能性まで考えた備えを作りやすい点が特徴です。
今回確認した商品は100回分セットで、凝固剤、汚物袋、便器カバー、防臭袋が組み合わされています。マイレットのような「凝固剤と排便袋が中心」の構成と比べ、保管時のにおい対策まで一式で考えやすい商品です。
| 確認項目 | 商品データ |
|---|---|
| 使用回数 | 100回分 |
| 内容 | 防臭袋白色×100枚、凝固剤10g×100袋、汚物袋黒色×100枚、便器カバー×5枚、説明書 |
| 防臭袋サイズ | 約35×50cm |
| 汚物袋サイズ | 約70×70cm |
| 交換目安 | 15年 |
| サイズ | 約幅37×高さ12.5×奥行22cm |
| 重量 | 約4.6kg |
| 実売価格 | 11,999円前後。変動あり |
汚物袋と便器カバーには開口部のサイズ条件があります。商品データでは、汚物袋の開口部外周が140cm、便器カバーが130cmです。特殊な大型便器や一部の簡易トイレには設置できない場合があるため、自宅の便器に合うか事前に確認してください。
防臭袋を重視する家庭、使用済み袋の一時保管に不安がある人に向いています。100回分なので、4人家族の7日分には40回分ほど不足します。家族人数に応じて追加してください。
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第3位:スツーレ 簡易トイレ
スツーレは、折りたたみ式の簡易トイレ本体を備えるタイプです。自宅の便器が破損した場合や、車中泊、アウトドア、避難先など、便器が使えない場面まで想定したい人に向きます。
商品情報では、耐荷重100kg、排便袋と凝固剤付き、2サイズ展開と案内されています。ただし、サイズやカラーなどの選択内容は販売ページで確認が必要です。購入する仕様によって付属品が異なる可能性があるため、商品名だけで判断しないようにしましょう。
| 確認項目 | 商品データ |
|---|---|
| タイプ | 折りたたみ式簡易トイレ |
| 耐荷重 | 100kgと案内されている商品 |
| 付属品 | 排便袋・凝固剤付きと案内されている商品 |
| サイズ | 2サイズ展開。購入時に選択内容を確認 |
| 実売価格 | 2,980円前後。変動あり |
袋だけの簡易トイレより収納スペースが必要ですが、便器本体を一緒に備えられるのがメリットです。高齢者や小さな子どもがいる家庭では、座ったときの高さや安定性を確認してください。
注意したいのは、1台あれば家族全員が何日も使えるわけではない点です。排便袋と凝固剤の使用回数を確認し、不足分は別に追加します。防臭袋、手袋、目隠し用の簡易テントなども必要に応じて準備しましょう。
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第4位:サンコー 緊急簡易トイレ
自宅の洋式便器を使えない状況に備えて、便器本体を用意したい人に向く商品です。商品データでは、便座がポリプロピレン、本体が紙で、凝固剤と汚物袋が付属します。便器を組み立てて使うタイプのため、断水だけでなく、便器の破損や避難先での使用も想定できます。
| 確認項目 | 商品データ |
|---|---|
| 品番 | RB-00 |
| 便座の材質 | ポリプロピレン |
| 本体の材質 | 紙 |
| 凝固剤 | 高分子ポリマー |
| 汚物袋 | ポリエチレン |
| 商品サイズ | 約幅34×奥行30×高さ41cm |
| 生産国 | 日本 |
| 実売価格 | 5,940円前後。変動あり |
便器付きのため、使用場所の自由度が高い一方、設置スペースが必要です。商品データには付属する袋や凝固剤の具体的な回数が記載されていないため、家族の主力備蓄にする場合は、購入前に使用回数を確認してください。
自宅の便器用セットを主力にしつつ、便器が使えないときの補助として置く使い方が現実的です。紙製本体のため、保管時は水濡れを避けてください。
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防災用簡易トイレ4商品の比較表
価格だけでなく、家族の7日分に届く回数と、便器本体の有無を見比べてください。100回分のセットを1つ買って終わりにせず、不足分を少量セットや追加の袋・凝固剤で補う方法もあります。
| 順位 | 商品名 | 回数・内容 | 便器本体 | 防臭対策 | 実売価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | まいにち マイレット S-100 | 凝固剤・排便袋各100回分 | なし | 大型外袋10袋 | 13,980円前後 |
| 2 | クリロン化成 BOS 非常用トイレセット | 100回分 | なし | BOS防臭袋100枚 | 11,999円前後 |
| 3 | スツーレ 簡易トイレ | 排便袋・凝固剤付きの案内 | あり | 別途確認 | 2,980円前後 |
| 4 | サンコー 緊急簡易トイレ | 付属回数は購入前に確認 | あり | 付属内容を確認 | 5,940円前後 |
目的別に選ぶならどれ?
- 100回分をまとめて備えたい:まいにち マイレット S-100
- 使用済み袋のにおいが心配:BOS 非常用トイレセット
- 折りたたみ式の便器を備えたい:スツーレ 簡易トイレ
- 便器が壊れた場合にも使いたい:サンコー 緊急簡易トイレ
- 車載や持ち出し用も必要:主力セットに少量の携帯トイレを追加
商品の優先順位は、家族構成や住まいによって変わります。マンションで使用済み袋の保管場所が限られるなら、防臭袋付きの商品を優先する価値があります。戸建てで便器の破損や屋外避難を想定するなら、便器本体付きの商品が役立ちます。
家族人数別|防災用簡易トイレの組み合わせ例
1人暮らしの場合
7日分の目安は35回分です。50回分前後を自宅に置き、車や職場へ5回分程度を分けると、自宅以外で被災した場合にも対応しやすくなります。
保管場所が限られる場合は、大容量セットだけでなく、収納しやすい少量セットを複数に分ける方法もあります。ただし、購入時は合計回数だけでなく、凝固剤と袋が同数そろっているか確認してください。
2人世帯の場合
7日分の目安は70回分です。100回分セットなら、体調不良や来客分を含めて余裕を持ちやすくなります。防臭袋が付属しない場合は、使用回数に近い枚数を追加しましょう。
3〜4人家族の場合
3人なら105回分、4人なら140回分が目安です。100回分セットを購入する場合は、50回分前後を追加する計画を立てます。
4人家族が100回分だけを備えた場合、1日5回の計算では約5日分です。7日分を確保するには140回分が必要なので、150回分以上を目標にすると分かりやすくなります。
5人以上の世帯の場合
5人なら175回分が目安です。200回分以上を検討し、複数箱に分けると持ち運びや在庫管理がしやすくなります。箱を1か所にまとめると、地震で収納が開かない場合に取り出せないことがあります。トイレ周辺と防災棚などに分散しておくと安心です。
防災用簡易トイレの使い方|洋式便器への設置手順
断水しても便器が無事なら、便器に袋を設置して簡易トイレを使えます。ただし、地震後は下水管や建物内の配管が損傷している可能性があります。自治体や建物管理者から使用禁止の案内がある場合は、水を流さないでください。
一般的な設置手順は次のとおりです。製品ごとに方法が異なるため、最終的には説明書を優先します。
- 便器の状態を確認し、水を流さない
- 便座を上げ、便器全体に外側の袋をかぶせる
- 便座を下ろして袋を固定する
- その上に汚物袋を重ねる
- 使用後、指定量の凝固剤を入れる
- 袋内の空気をできるだけ抜いて口を縛る
- 防臭袋や大型外袋に入れて密閉する
- 手袋を外し、手洗いや手指の衛生管理を行う
袋を1枚だけ使うか二重にするかは商品説明に従ってください。二重にする場合も、便器にかぶせる袋と排泄物を受ける袋の役割を分けると、便器を汚しにくくなります。
使う前に家族で一度確認する
災害時に初めて箱を開けると、袋の向きや凝固剤を入れるタイミングで迷います。平時に中身を確認し、説明書を読んでください。実際に排泄物を使った訓練は不要ですが、空の便器に袋をかぶせて固定する練習はできます。
確認するポイントは次のとおりです。
- 自宅の便器に袋がかぶるか
- 袋の口を便座で固定できるか
- 凝固剤を入れるタイミングが分かるか
- 使用済み袋を置く場所があるか
- 夜間に照明を確保できるか
トイレ内に懐中電灯を置くと、停電時の転倒防止にも役立ちます。火災や一酸化炭素中毒の危険があるため、トイレ内で燃料式ランタンやコンロを使うのは避けてください。
使用済み簡易トイレの防臭・保管・処分方法
使用後は小分けして密閉する
におい漏れを抑えるには、使用後すぐに凝固剤を入れ、袋の口をしっかり縛ります。袋内の空気を抜きすぎると内容物が漏れる場合があるため、無理な圧迫は避けてください。
その後、防臭袋や大型外袋に入れて密閉します。使用済み袋を大きなごみ袋にまとめるだけでは、袋の結び目や素材の違いからにおいが漏れることがあります。商品に防臭袋が付属しない場合は、別途準備しましょう。
使用済み袋は自治体の案内に従う
使用済みの簡易トイレを燃えるごみに出せるかどうかは、自治体の分別ルールと災害時の収集状況によって異なります。平常時に可燃ごみとして扱う地域でも、災害直後は収集が停止する可能性があります。
自治体から案内があるまでは、次の点を守ってください。
- 排泄物や凝固剤をトイレへ流さない
- 排水口や側溝へ捨てない
- 密閉した袋を雨や動物から守る
- 収集場所や出し方を自治体の案内で確認する
- 分別ルールが分からない場合は自己判断で出さない
「可燃ごみとして処理できる」と商品説明にある場合でも、災害時の収集方法まで同じとは限りません。商品説明と自治体の指示が異なるときは、自治体の案内を優先してください。
一緒に備えたい防災トイレ用品
簡易トイレ本体だけでは、使用時の不便や衛生面の問題を解決しきれません。次の用品も、必要量を考えてそろえましょう。
| 用品 | 数量の考え方 | 役割 |
|---|---|---|
| 防臭袋 | 使用回数と同数を目安 | 使用済み袋の二重密閉 |
| 使い捨て手袋 | 家族人数と交換回数で計算 | 汚物への接触を減らす |
| ウェットシート | 数個以上 | 手指や便座まわりの清掃 |
| トイレットペーパー | 1人あたり6〜12ロールを目安 | 断水中の消耗品 |
| 大型外袋 | まとまった数量 | 使用済み袋の保管 |
| 懐中電灯・ヘッドライト | トイレ用に1台 | 夜間の照明 |
| 目隠し用品 | 必要な家庭のみ | 便器本体を屋外で使う場合 |
手袋は、家族全員が使えるサイズを確認してください。トイレットペーパーは簡易トイレ専用ではありませんが、断水時に不足しやすい用品です。防臭袋や外袋は、汚物袋を入れた状態で口を閉じられる大きさを選びます。
防災用簡易トイレでよくある失敗と回避策
100回分を買って、家族全員で1週間使えると思い込む
パッケージの「100回分」だけを見て安心するのは、よくある失敗です。4人家族なら、1日5回の計算で100回分は5日分です。7日分の140回には届きません。
家族人数×5回×7日で計算し、不足分を追加しましょう。4人なら最低140回分、余裕を見れば150〜200回分です。箱に現在の在庫数を書いておくと、使った後の補充も忘れにくくなります。
袋と凝固剤の数が合っていない
商品によっては、便器カバーや外袋の数が排便袋と同じとは限りません。BOS 非常用トイレセットのように、100回分の汚物袋・凝固剤に対して便器カバーは5枚という構成もあります。必要数が同じとは限らないため、セット内容を確認してください。
- 汚物袋:必要回数ぶんあるか
- 凝固剤:汚物袋と対応する数か
- 防臭袋:使用済み袋を入れる数があるか
- 外袋:複数回分をまとめて保管できるか
- 便器カバー:商品ごとの使用方法に足りるか
防臭袋や手袋を用意していない
汚物袋と凝固剤があれば処理自体はできますが、使用後の保管や衛生管理まで考えると、防臭袋と手袋があるほうが扱いやすくなります。とくに夏場や集合住宅では、保管中のにおいが問題になりやすいので、購入時に追加用品も確認しましょう。
便器が壊れた場合を考えていない
便器に設置するタイプは、便器が無事なことが前提です。地震で便器が割れた、建物の配管に問題がある、避難先に便器がないといった状況では使えない可能性があります。
この場合に備えるなら、スツーレやサンコーのような便器本体付きの商品を補助として用意します。ただし、便器付き商品も袋と凝固剤の回数を確認し、家族分の消耗品を別に確保してください。
使用済み袋をすぐにごみへ出してしまう
災害直後は、ごみ収集が停止する場合があります。密閉が不十分な袋を出すと、衛生面や近隣トラブルにつながるおそれもあります。自治体の案内が出るまでは、雨や動物を避けられる安全な場所で保管し、指定された方法で処分してください。
まとめ
防災用簡易トイレは、断水や下水設備の停止に備えて、食料や飲料水と同じように平時から用意したい用品です。商品を選ぶときは、価格だけでなく、必要回数、袋の数、防臭袋、便器の有無、保存期限を確認しましょう。
- 必要数は1人1日5回、できれば7日分を基準に計算する
- 4人家族なら、最低でも140回分、余裕を見て150〜200回分を備える
- 100回分のセットは、家族人数によって不足するため追加分を計算する
- 使用済み袋の保管まで考え、防臭袋・大型外袋・手袋をそろえる
- 自宅の便器が使えない場合に備え、便器付き商品も検討する
- 使用済みトイレの処分は、商品説明だけでなく自治体の災害時ルールを確認する
まずは家族の人数×1日5回×7日で必要数を計算してください。自宅用の主力セットと、車載・持ち出し用の少量セットを分けて備えると、使う場所に合わせて取り出しやすくなります。