キャンプを始めたいものの、「一式」と言われると何をどこまで買えばよいか迷いますよね。テントだけでなく、寝袋、マット、照明、調理道具まで考えると、予算も荷物の量も気になります。
結論から言うと、初心者の最初の1泊はテント・寝具・照明・食事・安全用品を優先し、焚き火道具や快適装備は後回しにするのが失敗しにくい方法です。ソロなら3万〜7万円、3〜4人家族なら8万〜15万円程度が新品中心の目安です。この記事では、必要な道具の一覧、人数別の量と予算、買う順番、レンタルや自宅用品の活用方法までまとめます。
キャンプ道具一式で最低限そろえるもの
初心者が最初に用意する道具は、「泊まる」「明かりを確保する」「食事をする」「安全に撤収する」という4つの目的で考えると整理しやすくなります。見栄えのよいチェアや焚き火台も魅力ですが、一晩を安全かつ快適に過ごすための装備が先です。
まず必要な必需品
| 目的 | 必要な道具 | 人数による違い | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 寝る場所 | テント、フライシート、グランドシート | 1張 | 最優先 |
| 体を休める | 寝袋、キャンプマット | 人数分 | 最優先 |
| 夜の明かり | LEDランタン、ヘッドライト | 2〜3個 | 最優先 |
| 食事 | バーナー、クッカー、食器、カトラリー | 共有可能 | 高 |
| 座る・置く | チェア、テーブル | 人数分または共有 | 高 |
| 水・食材 | クーラーボックス、保冷剤 | 容量15〜50L程度 | 高 |
| 安全・撤収 | ペグハンマー、予備ペグ、救急用品、ゴミ袋 | 1セット | 高 |
テントは寝る人数ぴったりではなく、表示人数より1人分大きいサイズが使いやすい傾向です。3〜4人家族なら4人用より、荷物を置ける5〜6人用を検討すると窮屈になりにくいでしょう。
寝袋だけでは地面の冷気や硬さを防げません。初心者が「思ったより眠れなかった」と感じる原因は、寝袋よりもマットの薄さであることが少なくありません。予算に余裕がなければ、寝袋とマットをセットで考えてください。
家にある物で代用できるもの
食器やタオル、ゴミ袋、キッチンペーパー、洗濯ばさみなどは、最初からキャンプ専用品を買わなくても使えます。自宅の鍋やカトラリーも、屋外で使える状態なら初回の調理に流用できます。
家庭用のカセットコンロを屋外で使う場合は、風や設置場所に注意が必要です。メーカーの使用条件を確認し、テント内では絶対に使用しないでください。電気毛布や家電を使う場合も、キャンプ場の電源容量と防水対策を確認しましょう。
忘れやすい安全用品
初心者は大きな道具に目が向きますが、現地で困るのは小物の不足です。次のものは専用品でなくても構いませんが、出発前に準備しておきます。
- ヘッドライトと予備の電池、または充電手段
- ペグハンマー、予備のペグ、張り綱
- 救急用品、虫よけ、日焼け止め
- 防寒着、雨具、着替え、タオル
- ゴミ袋、ウェットティッシュ、雑巾
- モバイルバッテリー、身分証、現金
人数別に見るキャンプ道具一式と予算
必要な道具の種類は大きく変わりませんが、人数が増えるほどテント、寝具、チェア、食器、食材の量が増えます。一方、バーナーやクッカー、ランタンの一部は共有できます。予算は新品を中心にした目安で、セールやレンタルの有無によって変わります。
| 利用人数 | テントの目安 | 寝袋・マット | ランタン | 初期費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| ソロ | 1〜2人用 | 各1個 | 2個程度 | 3万〜7万円 |
| 2人 | 2〜3人用 | 各2個 | 2〜3個 | 5万〜10万円 |
| 3〜4人 | 5〜6人用 | 人数分 | 3個程度 | 8万〜15万円 |
| 5人以上 | 6〜8人用 | 人数分 | 3〜4個 | 10万〜20万円以上 |
ソロキャンプの一式
ソロなら、テント、寝袋、マット、チェア、テーブル、照明、調理器具をコンパクトにそろえます。徒歩やバイク移動なら、収納サイズと重量を優先し、食事も湯沸かし中心にすると荷物を減らせます。車で行くなら、少し広いテントや厚めのマットを選ぶ余地があります。
ソロで注意したいのは、「一人だからすべて小さくすればよい」と考えすぎることです。小型テントに荷物を入れると、寝返りが打ちにくくなる場合があります。就寝スペースだけでなく、前室や荷物置き場まで確認してください。
2人キャンプの一式
2人では、テントとクーラーボックスをやや大きめにすると使いやすくなります。寝袋は一人用を2つ用意する方法が基本です。連結できるモデルもありますが、対応可否は商品ごとに異なるため、購入前に確認しましょう。
調理道具は一人分を2セット買う必要はありません。鍋、フライパン、バーナーは共有できますが、食器とカトラリーは人数分必要です。ランタンはテーブル用とテント内用に分けると、夜間の移動も楽になります。
ファミリーキャンプの一式
3〜4人家族なら、テント内に寝る場所だけでなく、荷物を置ける前室やリビング空間が必要です。子どもが小さい場合は、設営のしやすさと出入りのしやすさを優先すると、初回でも負担を抑えられます。
家族分を一度に新品でそろえると高額になりやすいため、最初はテントと寝具を購入し、チェアやテーブルは家の物・レンタルで試す方法も現実的です。車移動なら重量より居住性を優先しやすい一方、区画サイトの広さと車の積載量は必ず確認します。
初心者向けキャンプ用品の選び方
道具選びでは、単純な価格よりも「誰が、いつ、どう運ぶか」を先に決めます。夏の高原キャンプと、春秋の平地キャンプでは必要な寝具が違います。商品ページのスペックだけでなく、利用するキャンプ場の気温と移動手段を照らし合わせてください。
テントは設営しやすさと広さを優先
初めてなら、ポールの本数が少なく、説明書を見ながら一人でも設営しやすいドーム型が無難です。ワンタッチ型は設営が簡単な一方、収納サイズや重量が大きい場合があります。
- ソロ:1〜2人用。荷物を中に入れるなら2人用が快適
- 2人:2〜3人用。前室があると靴や荷物を置きやすい
- 3〜4人:5〜6人用。寝室だけでなく前室の広さも確認
- 雨の日:フライシート、耐水性、換気のしやすさを確認
テントの中でガスバーナーや炭火を使うのは危険です。調理は屋外の安定した場所で行い、雨天時も換気のためにテント内へ火器を持ち込まないでください。
寝袋とマットは気温から決める
寝袋は「何℃まで使えるか」だけでなく、快適に眠れる温度を確認します。表示温度ぎりぎりの環境では寒さを感じる可能性があるため、初心者は利用予定の最低気温より余裕を持たせるのが安心です。
| キャンプ時期・場所 | 寝袋の考え方 | マットの目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 夏の平地 | 夏用または薄手 | 薄手でも可 | 標高が高い場所は冷える |
| 春・秋 | 3シーズン用 | 厚めを優先 | 最低気温を確認 |
| 冬の平地 | 冬用 | 断熱性を重視 | 初心者は無理をしない |
| 氷点下 | 専用の冬用 | 十分な断熱性能 | 経験・防寒装備が必要 |
マットは、空気で膨らむインフレータブル型、収納性に優れるエア型、扱いやすいフォーム型などがあります。車移動なら厚みを優先し、徒歩やバイクなら収納性を重視すると選びやすいでしょう。
チェア・テーブルは高さをそろえる
ロースタイルとハイスタイルを混在させると、食事のたびに姿勢が合わず使いにくくなります。焚き火を囲むならロースタイル、立ち座りを楽にしたいファミリーならハイスタイルが向いています。
テーブルは人数だけでなく、料理を置く面積も見ます。ソロなら幅40〜60cm程度でも足りますが、4人家族で大皿料理を並べるなら幅90〜120cm程度あると余裕が出ます。収納時の長さが車に入るかも確認してください。
ランタンは複数灯で考える
ランタンは1個だけで全体を照らそうとせず、サイト全体用・テーブル用・手元用の2〜3個に分けます。初心者は扱いやすいLEDを基本にし、トイレへ行くときはヘッドライトを使うと両手が空きます。
燃料を使うランタンは雰囲気が魅力ですが、火気の管理が必要です。テント内はLEDライトを使い、充電残量や予備電池を出発前に確認しましょう。
初心者におすすめのキャンプ道具一式
ここでは、実際に迷いやすい軸ごとに定番商品を紹介します。価格は販売時期やセット内容で変わるため、購入前に最新の商品情報を確認してください。初回はすべてを同じブランドで統一する必要はありません。
ソロ・2人向けのテント
コールマン ツーリングドームSTは、ソロキャンプで扱いやすい定番ドーム型です。1〜2人用で前室を使えるため、靴や小物を置きやすく、初めての設営にも向いています。2人でゆったり過ごしたい人や、室内に多くの荷物を入れたい人には狭く感じる可能性があります。価格は2万1,000〜2万3,000円程度が目安です。
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キャプテンスタッグ アルミロールテーブル〈コンパクト〉は、ソロの食事や湯沸かしに使いやすいローテーブルです。価格は4,000〜5,000円程度で、初期費用を抑えたい人に向いています。天板が小さいため、2人分の大皿料理やファミリー用途には不向きです。
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Helinox グラウンドチェアは、地面に近いロースタイルの軽量チェアです。徒歩やバイクで移動するソロキャンパーに向き、ローテーブルと合わせやすい一方、立ち上がりやすさを優先する人には合いません。価格は1万5,000〜1万7,000円程度が目安です。
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3〜4人ファミリー向けのテント
スノーピーク アメニティドームMは、初めてのキャンプでも検討しやすいドーム型テントです。室内空間と通気性を重視したい人に向きます。ソロで軽量装備を目指す人には大きく、価格は5万2,000〜5万5,000円程度が目安です。
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DOD カマボコテント3Sは、寝室とリビングを一体で使える2ルーム型のトンネルテントです。大人2人で雨の日もテント内の居場所を確保したい人に適しています。大人3人用の寝室を備えるため、子ども1人を含むファミリーにも候補になります。一方、約14kg台の重量と設営スペースがあるため、コンパクトなソロ装備を求める人には向きません。価格は6万2,000〜6万4,000円程度が目安です。
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コールマン タフスクリーン2ルームエアー/MDX+は、寝室とリビングを分けて使える4〜5人用のファミリー向けモデルです。家族で食事や着替えのスペースを確保しやすく、夏場の通気性と日差し対策を重視したい人にも候補になります。区画の狭いキャンプ場や少人数利用では持て余すことがあります。価格は8万5,000〜9万5,000円程度が目安です。
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ロゴス neos PANELスクリーンドゥーブルは、リビングと寝室を分けられる2ルーム系のファミリー向けテントです。家族で過ごしやすく、スクリーン部分があることで虫や日差しを気にしにくい点が魅力です。収納時の大きさと設営スペースを確認し、1人で軽く設営したい人は注意してください。価格は5万8,000〜6万2,000円程度が目安です。
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家族向けテントは、寝室の広さだけでなく、雨の日に何人が室内で過ごせるかで選ぶと後悔しにくくなります。車載スペースと設営人数に無理がなければ、初回から2ルームを選ぶ価値もあります。
3シーズンの寝袋・マット
コールマン マルチレイヤースリーピングバッグは、アウター・ミッド・フリースの3層を組み替え、季節に応じて温度帯を調整しやすい封筒型の寝袋です。車で移動するファミリーや、寝袋の圧迫感が苦手な人に向いています。約4.9kgあるため、徒歩やバイクでコンパクトさを優先する人には不向きです。価格は1万1,000〜1万3,000円程度が目安です。
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モンベル シームレス アルパイン バロウバッグ #7は、化繊綿を使ったマミー型寝袋です。濡れた場合の保温性や軽さを重視する人、夏の低山や暖かい時期のキャンプに向きます。封筒型より圧迫感があり、快適温度は12℃のため、寒い時期に使う場合は対応温度を確認してください。価格は1万4,000〜1万6,000円程度が目安です。
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サーマレスト Zライトソルは、折りたたんで持ち運べるフォーム系マットの定番です。広げるだけで使え、パンクの心配がないため初心者にも扱いやすい一方、厚みや寝心地を重視する人には物足りないことがあります。R値は2.0で、冬キャンプではより断熱性の高い製品との組み合わせを検討してください。価格は1万1,000〜1万2,000円程度が目安です。
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照明・調理・食材管理の道具
コールマン ハンギングEライトは、吊り下げて使える充電式の小型LEDライトです。テント内やテーブル周りの補助灯として扱いやすく、火を使わないため初めての照明にも向いています。最大250lmの小型ライトなので、広いファミリーサイトをこれ1個で照らす用途には向きません。価格は3,000〜4,000円程度が目安です。
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参考価格: ¥3,710 (楽天市場・2026年9月18日時点、変動あり)
SOTO レギュレーターストーブ ST-310は、ソロや2人キャンプの湯沸かし・簡単な調理で使いやすいシングルバーナーです。SOTO製品専用のカセットガス缶を使うため、対応する燃料を用意してください。大きな鍋や大人数の料理を一度に作る用途では限界があります。屋外の平らな場所で使用し、価格は7,000〜8,000円程度が目安です。
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参考価格: ¥7,480 (楽天市場・2026年9月19日時点、変動あり)
ユニフレーム fan5 duoは、2〜3人向けの複数人調理に対応しやすいスタッキング式クッカーセットです。鍋やフライパンなどをまとめて持ち運べるため、料理を楽しみたい初心者に向いています。ソロで湯沸かしだけをする人には大きく、価格は1万9,000〜2万円程度が目安です。
🏕 ユニフレーム(UNIFLAME) fan5duo 660256
参考価格: ¥19,250 (楽天市場・2026年9月12日時点、変動あり)
コールマン エクストリームアイスクーラー 25Lは、ソロ・デュオの食材や飲料を運びやすいソフトクーラーです。折りたたんで保管しやすく、収納場所を抑えたい人に向きます。ハードタイプより保冷力や耐久性で不利になりやすく、価格は5,000〜6,000円程度が目安です。
🏕 (コールマン)Coleman エクストリームアイスクーラー 25L キャンピング ソフトクーラー 200002…
参考価格: ¥5,280 (楽天市場・2026年9月16日時点、変動あり)
コールマン アルティメイトアイスクーラーIIは、保冷力と収納性を両立したい人向けのソフトクーラーです。1泊の食材をまとめやすい一方、食材を満載すると重くなり、大人数では容量不足になる場合があります。価格は5,500〜6,500円程度が目安です。
🏕 Coleman(コールマン) アルティメイトアイスクーラーII 15L アイス 2238147
参考価格: ¥5,800 (楽天市場・2026年9月16日時点、変動あり)
焚き火を楽しみたい人向け
TOKYO CRAFTS 焚き火台 マクライト2は、薄く収納しやすく、焚き火と簡単な調理を両立しやすい焚き火台です。ソロ〜少人数で焚き火を楽しみたい人に向きますが、火力調整や薪の組み方には慣れが必要です。焚き火をしない初回キャンプでは優先度が低く、価格は1万円〜1万2,000円程度が目安です。
🏕 TOKYO CRAFTS トウキョウクラフト マクライト2 TC-010R 【 調理 焚き火台 コンパクト 軽量 キャ…
参考価格: ¥10,890 (楽天市場・2026年9月16日時点、変動あり)
焚き火台まで最初に買うか迷う場合は、キャンプ場のレンタル品で一度試すのも手です。焚き火を続けたいと感じてから購入しても遅くありません。道具の候補を比較するときは、人数・移動手段・キャンプ時期の3点に照らして選んでください。
キャンプ道具の買う順番と安くそろえる方法
おすすめの購入順は、まず安全と睡眠に関わる道具、次に食事と快適性の道具です。最初から焚き火台や大型ラックまで買うと、荷物が増えたうえに使わなかったという後悔につながります。
| 購入段階 | 買うもの | 理由 | 節約方法 | 予算の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | テント、マット、寝袋 | 泊まれる状態を作る | レンタルやセール | 1万5,000〜8万円 |
| 2 | LEDランタン、ヘッドライト | 夜間の安全確保 | 家のライトを予備にする | 2,000〜1万円 |
| 3 | バーナー、クッカー、食器 | 食事と湯沸かし | 家の鍋・食器を活用 | 3,000〜3万円 |
| 4 | チェア、テーブル、クーラー | 快適性と食材管理 | 中古・レンタル | 5,000〜4万円 |
| 5 | 焚き火台、タープ、収納用品 | 楽しみと拡張 | 2回目以降に追加 | 5,000〜5万円 |
予算1万円台で始める場合
完全な新品一式を1万円台でそろえるのは難しいため、家の物とレンタルを組み合わせます。テントや寝袋をレンタルし、ライト、食器、タオル、ゴミ袋などを自宅から持参すれば、初回の出費を抑えられます。
キャンプ場のレンタル料金は施設によって異なりますが、テントや寝袋など大型用品を借りると、1泊で数千円〜2万円程度になることがあります。送料や返却条件まで含めて、新品購入との差額を比べましょう。
3万〜7万円でソロを始める場合
テント、寝袋、マット、バーナー、照明を中心に、初心者向けの入門装備を組みやすい予算です。チェアやテーブルを追加すると上限に近づくため、収納サイズと重量を見ながら優先順位をつけます。
ソロの初回は、料理を簡単にすればクッカーを小さくできます。焚き火をしないなら焚き火台も不要です。使う場面が決まっていない道具は、買わずに2回目まで保留すると予算を守りやすくなります。
8万〜15万円でファミリーを始める場合
家族分の寝具とテントを新品でそろえると、この価格帯がひとつの目安です。食器やクーラーまで専用品にすると費用は増えるので、最初は調理器具を簡略化し、必要になった物から買い足すと無駄がありません。
キャンプ用品は季節セールやセット販売で価格が変わります。安さだけでなく、返品条件、修理対応、収納サイズも確認すると、買い直しを減らせます。収納場所を測ってから注文することも大切です。
購入とレンタル、家の物の使い分け
年に1〜2回しかキャンプをしない人や、まだ続けるか分からない人は、すべて購入する必要はありません。キャンプ場のレンタル品は、テントやタープなど大型で保管場所を取る道具に向いています。一方、寝袋やマットは肌に触れるため、使い心地を重視するなら自分で用意する価値があります。
| 道具 | 購入がおすすめ | レンタル・代用品でもよいケース | 購入価格の目安 |
|---|---|---|---|
| テント | 年数回以上使う、設営に慣れたい | 初回のみ、保管場所がない | 1万5,000〜10万円 |
| 寝袋・マット | 寝心地や衛生面を重視 | 真夏の短時間利用 | 5,000〜3万円/人 |
| チェア・テーブル | 食事時間を快適にしたい | 家の物で代用できる | 2,000〜4万円 |
| クッカー・食器 | 料理を楽しみたい | 簡単な食事で済ませる | 0〜2万円 |
| 焚き火台 | 焚き火が目的 | 火を使わないキャンプ | 8,000〜2万円 |
| タープ | 日差し・雨対策を重視 | 2ルームテントを使う | 1万〜5万円 |
レンタルが向いている道具
テント、タープ、大型テーブルなどは、収納場所を取るうえ、購入後に使わなくなると処分にも困ります。初回はレンタルでサイズ感を確かめ、「設営に何分かかるか」「車に積めるか」「家族がどこで過ごすか」を体験するのが堅実です。
ただし、レンタル品は予約状況や在庫に左右されます。破損時の弁償条件、受け取り時間、返却方法、クリーニング費用を確認してください。初回にレンタルするなら、到着が遅くならないプランを選ぶことも重要です。
家の物を使うときの注意
家の毛布は寝袋の代わりになることがありますが、収納性や湿気への強さは専用品に劣ります。銀マットや折りたたみマットを追加するだけでも地面からの冷えを軽減できます。
家庭用の椅子やテーブルを使う場合は、濡れや汚れ、風による転倒を想定してください。特に屋外で電気製品を使う際は、防水仕様や電源の安全性を確認します。家庭用のカセットコンロも、屋外使用に対応しているかメーカー表示を確認しましょう。
初回はキャンプ場のレンタルセットを利用し、設営時間、必要な荷物、寝心地を体験してから購入するのも堅実です。気に入った道具だけを後から買えば、使わないギアを抱えずに済みます。
初キャンプでありがちな失敗と安全対策
初心者の失敗は、道具の不足よりも「確認不足」から起きます。出発前にキャンプ場のルール、天気、最低気温、電源の有無、ゴミ処理方法を調べておきましょう。初回は自宅や公園で設営を試し、収納袋に戻せるところまで確認しておくと安心です。
忘れやすい持ち物
- ペグハンマー、予備のペグ、ロープ
- ヘッドライトと予備の電池・充電手段
- 防寒着、雨具、着替え、タオル
- 救急用品、虫よけ、日焼け対策用品
- ゴミ袋、ウェットティッシュ、洗剤
- モバイルバッテリー、身分証、現金
「ランタンはあるのにトイレへ行くライトがない」「雨具がなく撤収で困る」というケースはよくあります。明るさの大きなライト1個より、複数の小型ライトを分けて持つほうが実用的です。
火気と一酸化炭素への注意
テントや車内など、換気できない場所で炭火、ガスバーナー、燃料式ランタンを使わないでください。燃焼器具は一酸化炭素を発生させる可能性があり、換気していても安全とは限りません。就寝前には火を完全に消し、火気をテント内へ持ち込まないことが基本です。
焚き火台を使う場合は、直火禁止のキャンプ場では使用せず、耐火シートや火ばさみを用意します。風が強い日は火の粉がテントや周囲に飛ぶため、焚き火を中止する判断も必要です。子どもがいる場合は、焚き火台の周囲に近づかないルールを先に決めておきましょう。
初心者が後悔しやすいポイント
- 表示人数ぴったりのテントを買い、荷物を置けない
- 寝袋の温度表示だけを見て、マットを買わない
- すべての道具を新品でそろえ、収納場所に困る
- 到着が暗くなり、初めての設営に時間がかかる
- 試し張りをせず、現地で部品や設営手順に戸惑う
- 天気予報を確認せず、強風や大雨の中で無理をする
初回は明るいうちに到着し、設営と食事に必要な時間を多めに見積もります。悪天候が予想されるなら、無理に決行せず予定変更も選択肢に入れてください。安全に不安がある場合は、管理人がいる初心者向けキャンプ場を選ぶと相談しやすくなります。
出発前の持ち物チェック
| 確認項目 | チェック内容 | 数量の目安 |
|---|---|---|
| 泊まる | テント、寝袋、マット、ペグ | 人数分・1張 |
| 照らす | ランタン、ヘッドライト、充電器 | 2〜3個 |
| 食べる | 食材、水、燃料、クッカー、食器 | 泊数分 |
| 身を守る | 防寒着、雨具、救急用品 | 人数分 |
| 片付ける | ゴミ袋、雑巾、洗剤、収納袋 | 各1〜数枚 |
| 確認する | 天気、最低気温、ルール、電源 | 出発前1回 |
まとめ
- キャンプ道具一式は、テント・寝袋・マット・照明を最優先でそろえる
- ソロは3万〜7万円、2人は5万〜10万円、3〜4人家族は8万〜15万円が予算の目安
- テントは表示人数より1人分大きめを選ぶと、荷物を置きやすい
- 寝袋は最低気温、マットは断熱性と寝心地を確認する
- 初回はレンタルや家の物を活用し、焚き火台などは後から追加する
まずは利用人数とキャンプ予定日の最低気温を確認し、テント・寝具・照明の3つから候補を絞って、レンタルと購入の費用を比べてみてください。